コンサルティングの進め方

■プロセスの説明

最初にやるべきことは会社の現在位置を把握するための棚卸し(現状把握)と情報整理そして見える化です。

情報整理をするために役に立ついろいろなフレームワーク(考えの枠組み)も使って、会社の現状を分かりやすく見える化します。

 

現状分析を進めるにあたって、どの商品が儲かっているか(あるいは儲かっていないか)やどんなところに経費がかかっているかなど収益構造を明らかにすれば、より一層収益を拡大させるためにやるべきこと(戦略)が見えてきます。基本的に決算書3期分のP/LとB/Sがあればこのような財務分析も可能です。

 

以上のような現状分析の結果をもとに、ありたい姿(将来の会社の理想像)について経営者と共有します。1年後、3年後あるいは5年後に目指したい理想像(ゴール)と現状(現在位置)とのギャップを明確にすることにより、中長期経営計画へと落とし込みます。

経営ビジョンの共有 創業の思い、会社として大切にしたいことなどお聞かせください
 
 現状分析  事業分析:事業構造、業界内の位置付け、商流など
財務分析:P/LやB/Sをもとに利益構造をあきらかにします
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課題認識 現時点で考えられる経営課題を見える化します
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なりたい姿の設定 1年後、3年後あるいは5年後に、こうなっていたいという姿(理想像)を描きます
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ギャップ認識 ありたい姿(ゴール)と現状(現在位置)の間のギャップをあきらかにして、進むべき方向性を検討します
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事業戦略の再構築 ゴールに向かって、なにをどのような順番で進めていくかという事業戦略を再検討します
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中長期経営計画の策定 中長期経営計画をもとに、部門毎の活動計画、必要に応じて個人の行動計画まで落とし込みします


【フレームワークの例】

クロスSWOT分析


会社が現在置かれている状況を内部環境(強み、弱み)、外部環境(機会、脅威)から客観的に分析するフレームワークです。シンプルな表ですが、事業戦略を考える上で意外な発見に繋がることもあります。

    内部要因
   

強み

Strength

 

弱み

weakness

 

外部要因

機会

Opportunity

SO戦略

強み、機会を最大化

 

WO戦略

弱みを最小化し機会を最大化

脅威

Threat

 ST戦略

強みを最大化し脅威を最小化

WT戦略

弱みも脅威も最小化 

 


アンゾフの成長マトリックス


事業の成長・拡大を図る上で、事業戦略を検討する際に使います。縦軸横軸に「製品・サービス」と「市場」を置き、事業をどのように拡大させていくかという方向性を見極めます。

    市場
   

既存

 

新規

 

製品

既存

市場浸透 市場開拓

新規

 

 製品開発  多角化

ポーターの競争戦略


自社が行う事業が継続的に利益を上げていくためには他社と比較して突出して優れた点(優位性)がないといけません。この優位性をどのような考え方で気づいていくかを示したものです。

    戦略の優位性
    顧客から特異性を認められる 低コスト地位
戦略のターゲット 業界全体  差別化戦略  コストリーダーシップ戦略
特定セグメント 集中戦略
(差別化) (コスト)