借入残、担保入、査定低、M&A断念…四重苦からの逆転承継戦略

工場の未来と個人資産を守る、街の変化に応じた最適解

「引退したいが、借入が残り、自宅も担保に入っている」「事業規模が小さく、財務状況も芳しくないため、M&Aや不動産売却が断られた」とお悩みではありませんか?本事例では、ターミナル駅徒歩20分の工業地域にある町工場が、事業と不動産の複合的な価値を見出し、メーカー系スタートアップとのマッチングによる事業承継へと踏み出した、中小企業診断士の支援事例を紹介します。

■事例紹介

首都圏近郊の精密部品工場(町工場)を経営する70代の社長は、そろそろ引退を考えていました。自宅に隣接する工場は、創業以来誠実に得意先の要望に応え、安定的な取引を続けてきました。しかし、事業規模は数千万円程度と小さく、財務状況も芳しくありませんでした。何より、借入返済が残っており、自宅も担保に入っていました。

引退するには借入を完済する必要があります。社長はまず、M&A専門会社に相談しましたが、財務状況と事業規模の面で「売却は難しい」との返答。次に、不動産会社に相談し、自宅も含めた不動産だけの売却を検討しました。しかし、ターミナル駅から徒歩20分という立地に加え、工業地域であり住宅地としては環境が良いとは言えません。不動産会社の査定額は、借入を完済するには到底及ばない金額でした。事業も不動産も売れず、自宅を失う不安ばかりが募る日々。どうして良いか分からず、途方に暮れていました。そんな折、たまたま以前補助金申請でお世話になった中小企業診断士と再会し、相談することになりました。

■コンサルティングのポイント

相談を受けた中小企業診断士は、財務諸表の数値だけでなく、社長が長年培ってきた「事業」と、立地という「不動産」の価値を再定義しました。精密部品工場としての事業は、高収益ではないものの、誠実な対応により獲得した特定の顧客基盤と販路を安定的に維持していました。これは、新規参入を目指すスタートアップにとっては、非常に魅力的な価値(資産)です。

また、不動産についても、「住宅地としては不向き」という弱点を逆手に取りました。工業地域で自宅兼仕事場(職住隣接)である環境は、24時間稼働が求められたり、騒音や振動を伴う試作開発が必要だったりする、メーカー系のハードウェア・スタートアップにとっては、理想的な物件(場所)となり得ます。診断士は、自身のネットワークを活用し、このような特定のニーズを持つスタートアップ企業の経営者を探し始めました。

具体的には、企業概要書(ティーザー)の作成から着手し、買い手の関心を喚起。その結果、現在複数の候補先と交渉が進んでおり、事業譲渡と不動産売却を組み合わせた「事業承継」の実現に向け、二人三脚で伴走しています。単なる不動産売却やM&Aでは見つからなかった、最適な買い手との出会いを創出しました。

■中小企業診断士に相談するメリット

中小企業診断士は、財務、事業、不動産、法律など、経営全般を多角的な視点で俯瞰し、全体最適の解決策を提案します。本事例のように、事業と不動産が複雑に絡み合った課題に対し、「経営者目線」で社長の不安に寄り添い、単なる「物件売り」ではなく「事業の未来」を描きます。

また、診断士独自のネットワークや専門知識を活用し、一般的な市場では出会えない「特定のニーズ」を持つ相手とマッチングできるのも強みです。借入完済や引退といった社長の目標達成に向け、計画立案から交渉まで「伴走型」で支援し、解決まで導きます。相談先に迷ったら、ぜひ経営のプロである中小企業診断士にご相談ください。

■御社専任のコンサルティングチーム

不動産コンサルティングは案件が複雑になるケースが多く、不動産実務だけではなく、法務、税務、経営面など多角的な視点からディスカッションをしながら、御社にとって最適なスキームを組み立てていく必要があります。

当社では、不動産関連資格を保有する中小企業診断士が中心となり、不動産コンサルティング研究会を主催しております。経営コンサルティングの国家資格である中小企業診断士と不動産関連資格(宅地建物取引士、不動産鑑定士など)のダブルライセンスを持つ専門家と他のスペシャリスト(弁護士、税理士など)が集まって、様々なテーマについてディスカッションを行なっております。

当社が提供する不動産コンサルティングサービスは、御社の課題に応じて適切な専門家とのチームを編成して、広範囲な視点から提案させていただきます。ご興味がありましたらまずはお問い合わせをお願いします。

【不動産コンサルティング研究会のウェブサイト】

■不動産コンサルティングに関するお問い合わせ

24時間受付のwebフォームよりお気軽にお問い合わせください。

お急ぎの場合は問い合わせ窓口(03-6823-5434、担当:宮田)まで。